ラスマイ見に行った!面白かった〜!
最初から最後まで無駄なシーンがなくて綺麗な映画だった。ピクサーかい。
テーマが毎回身近すぎる。そしてタイムリー。みんなが目を背けている現代日本社会の闇。改めてハッとさせられる。
物流・運送業界で働く従業員がベルトコンベア目がけて高所から落下。その件について誰も「過労死」なんて言葉は一切使わなかった。その言葉で片付けなかった。働きすぎて、壊れちゃって、しぬ。絶対に絶対に当たり前の事じゃない。そんな名称で括れてしまうほど、単純な死じゃない。その拘りがすごく良かった。
ロッカーにあった数式を試してみるわけだけど、0にはならなかったのがこの世の社会を如実に表していたなと思った。
結局1人反抗したところで0になんかならない。
これは反対の視点から見ると、自分一人で組織を変えれる力なんてないので、自分の代わりは誰にでも務まる、と気楽に考えることだってできる。でも日本人はそう思えない人が多いんだよねえ。そこもやけにリアルだった。従業員の人も「馬鹿な事をした」って言って死にながら生き永らえている。もー本当馬鹿だよ。って言ってあげられなかったのが後悔・執念に繋がって彼女っていうモンスターを生んだんだろうな。
意志を継いで従業員がやろうとしていたことをみんなでやって、少しは現状を変えれたかなという明るい終わりではあったのだけれど、負の遺恨は残り・巡り続けるし、最後の時計の音のように刻は進み続けて待ってやくれない。
1人1人の力は小さいから、全員が全員、協力をして変えていかなければ負の連鎖はこれからもきっと続いていくだろう、という重々しい未来を感じ取ってしまったよね。聞いてるか日本企業。全企業、年間休日日数120日以上にしろ。
まあでも働くって負の面だけじゃないよねって表現もちゃんとされてたのが良かった。
この仕事が好きだからしてるんだ。お客さんの喜んだ顔が何よりもやりがいなんだ。そうなんです。人の役に立つって本当気持ちいいことなんだよ。でもやり過ぎは良くないよねってハナシ。
疲れちゃって、壊れちゃって、がらくたになっても支えていけば良いじゃんな。うちらは人形じゃなくて人間なんだから。またそのうち人間になれるよ。
本当に良い映画だった。
浅い感想で良さ伝わらんのがもどかしい。私にもっと感受性と伝達力があればなあ。
ちなみに満島ひかりちゃんはめちゃくちゃ可愛くて岡田将生くんはめちゃくちゃ美しかったです。
アンナチュラル組が仲良くて可愛かったです。
MIU組はスタッフロールで志摩さんと藍ちゃんの名前が横並びで書かれてたのが嬉しかったです。-完-